去る5月11日、ペレス大統領はイスラエルを訪問したローマ教皇ベネディクト16世に、0.5平方ミリの超小型旧約聖書を贈呈しました。説明抜きにまずは写真をご覧下さい。もともとヘブル語の聖書は日本語の聖書よりもページ数はかなり少ないものの、30万単語がこの砂粒一つのバイブルチップに記録されているとか。これはテクニオン大学が、自慢のナノテクノロジーで作成したものです。イスラエルが、神学者である教皇に「ヘブル語の聖書を贈呈した」というのはこういうカタチ(!)だった様です。
2枚目の写真は、2日後ベツレヘムを訪問した教皇にアラブ系クリスチャンらが渡した聖書です。聖書をアラブ語で丁寧に書いているのはパレスチナ人のカリグラファー、ヤッセル・アブ・セイメー氏です。
ドイツ出身のローマ教皇は、前身は聖書神学者だったということで、科学者でも芸術家でもありません。さて教皇は、非実用的なこの2冊(?)の聖書のどちらを好んだのでしょうか。 参考資料
Palestinian calligrapher Yasser Abu Saymeh
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