2009年3月28日土曜日

ナチズム、ドイツの若者層でブーム!


ロイター通信は、ドイツの15才青年を対象に行ったネオナチの影響に関する調査(3月17日付)の結果報告を出しました[ロイター通信]。それによるとドイツの最近の若者の20人に1人はネオナチの活動メンバーだそうです。以下はその概要です。

現在、ドイツ経済は第二次世界大戦以来の不況により、失業率が上がり、昨年末からユダヤ人への嫌がらせ犯罪が増えてきた模様です。ドイツの政治家の多くは、反ユダヤ主義の再燃とネオナチの活動に気圧されている状態で、今後のネオナチ対策が求めらそうです。
報告書を出した、ローワー・サクソニー犯罪研究所のリポーター、クリスチャン・ファイファー氏はこう語ります。

「驚いた。右翼団体はドイツの若者たちのリクルートにこれほど成功しているのに、国内の政党はこれら若者たちの心を掴むことができないでいる。」



ファイファー氏の報告では、ドイツ青年の5%が右翼組織に所属し、一般の青年によるまともな政治参加としては、わずか2%に留まっています。2007年と08年の過去2回にとったドイツ青年の意識調査によると、ネオナチの思想やシンボルは、右翼系ロックミュージック、ネオナチ系ウエア(ファッション)、ステッカーなどで広まり、10人に1人はこうした思想やシンボルを流行と考えているとのことです。またネオナチに加入する青年は、特に旧東ドイツで増えており、統計では8人に1人がこうしたグループのメンバーに所属しています。またホロコーストに関する質問には「あれはそんなにひどくなかった」とする意見が14パーセントもありました。

注)ナチズムの鉤十字は、ドイツでは使用禁止とされているため、ネオナチズムは新しいシンボルを使用しています。インターネットでそのソンボルを検索するとヨーロッパやアメリカ等いたるところに、ネオナチ系の様々なシンボルがあり、このブログ上に貼付けるのは躊躇しました。が閲覧したい人は[www.attenzione-photo.com/special_show.php?id=91]でどうぞ。同様のサンプル写真は他に沢山あるはずです。

注2)このブログ上の青年はニュージーランドの報道通信社 Stuff.co.nz のネオナチ記事から借用。あるブログではヒットラーの孫で、最近ロック歌手として活動中の過激なネオナチ男が紹介されていました。そちらの写真を貼りたかったのですが、ニュース記事の出所が分からず断念しました。この男についてなにか知っている人いませんか? 

祈り)ヘイトクライムと呼ばれる憎悪犯罪は、憎悪感情に支配され善悪を問えなくなった人間の心の病いに起因します。こうしたヘイト(憎悪)感情をあおる闇の思想や哲学、または音楽やファッションにさえ、きちんと対峙していける人間が増えますように。また組織化していく闇の力に、神が介入して下さいますように。
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2009年3月21日土曜日

CIAの未来予想図:20年後イスラエルは消えている!


今月13日「プレスTV」(イラン国営放送国外事業局が発信する英語放送)は、CIA(アメリカ中央情報局)による「イスラエルの未来予想図」を報道しました。このCIAの報告は、将来イスラエルにパレスチナ国が建設されることを前提に置いた、20年後のイスラエルの姿を描いたもので、これにはイスラエル国とパレスチナ国の共存は難しく20年後にはパレスチナ国一国だけが残るという驚くべき報告が出されています。以下はその報告の一部です。

The CIA report predicts"an inexorable movement away from a two-state to a one-state solution, as the most viable model based on democratic principles of full equality that sheds the looming specter of colonial Apartheid while allowing for the return of the 1947/1948 and 1967 refugees. The latter being the precondition for sustainable peace in the region."

この報告書では、もしパレスチナ国が建設されたら1948年のイスラエル国建国時と1967年の六日戦争時のパレスチナ全難民がこの地に戻って安住するようにはなるが、それから15年もすると約200万人のイスラエル人はアメリカに移民すると予想されています。その裏付けとして、50万人のイスラエル人は米国の2重国籍保持者で、30万人のイスラエル人はすでに米国カリフォルニアに移住しているからだと報告しています。加えて、ロシア系イスラエル人の150万人も祖父母の故国に戻り、他のイスラエル人もヨーロッパに帰るだろうとの報告が出されました。

この報告書の件で「プレスTV」は、国際弁護士のフランクリン・ラム氏(彼は最近顔を出す中東情勢のご意見箱だが、ネット上には詳しいプロフィールは出て来ない)にインタビューし、彼はこのように答えました。

「イスラエルの植民地主義は、ソビエト連邦が90年初期に解体したように、又南アフリカ共和国の人種差別政策(アパルトヘイト)が廃止されたように、やがて激しい国際批判をあび、遅かれ早かれ無くなるでしょう。」

そもそもイスラエルを開拓したホロコーストの生存者が、生きるためにこの地を開拓したそのどこに「被植民者を支配しよう」という野心と人種差別があったのでしょうか。野心があったとすれば、神に与えられた命を大切にしよう、殺された同胞の分まで生きよう、頼れる者がいないなら誰にもたよらずに自分たちで頑張ろう、というたぐいだったと思うのです。私は「イスラエルの植民地主義」という言葉の使い方をラム氏に問いたいところです。
ラム氏が示唆したように、イスラエルの地に描かれた夢ははかなく消え去るのでしょうか。もちろん、イスラエルの夢は、ヨーロッパやアラブ諸国での迫害の後この地にやってきたユダヤ人達の夢で、主にシオニストの描いた夢です。この夢は非ユダヤ人にはとうてい分かってもらえず、アラブ諸国は彼等の夢のせいで人種差別やパレスチナ難民が発生していると考えます。ユダヤ人の夢はアラブ諸国にとり悪夢なのです。先週レバノン国ではヒズボラ指導者のナスララ(写真)が、最近の米国の要求を拒否し「1000年間はイスラエルの存在を認めない」と演説しました。これはユダヤ人たちの夢を彼等は千年たっても共有できないという強い主張です。[アルジャジーラ報道、 “Hezbollah will not recognise Israel”]

現在オバマ新政権はイスラエルにパレスチナ国家を建設させることを視野にいれ、ヒラリー国務長官を解してイスラエルに圧力をかけています。オバマ氏はこのようなCIAからの報告やアラブ諸国の発言を聞いて、今のパレスチナ政策を改めるでしょうか。それとも「この地に平和をつくるためだ」と主張しながら押し通すでしょうか。

イスラエルはこうした米国と中東の圧力にとても弱く、もう退陣まじかのオルメルト現首相は昨年9月(第二次レバノン戦争の責任をとらされ、テロ組織ヒズボラとの交渉負けをした後だったので)こんな弱気な発言をしました。

" I believed that the land from the Jordan River to the Mediterranean was all ours since in every place there that is excavated, there is evidence of Jewish History. But finally, after a lot of suffering and misgivings, I came to the conclusion that we need to share the land with whom we are residing if we don't want to become a bi-national state," [www.presstv.com “Olmert pronounces Greater Israel dead”]
「私はかつてヨルダン側から地中海までの領土は私達ユダヤ人に与えられていると信じていた。なぜならその領土内のどこを掘ってもこの地におけるユダヤ人の歴史を保証するものが出土したからだ。しかし数多くの苦難と将来への不安を経て、私はようやく気づいた。それは私達が住むこの地をパレスチナ国設立のために分てばよいということを(意訳)」

換言すれば、先人たちの描いた夢をもう描き続けることは不可能だ、というのがオルメルト氏の主張です。イスラエル人の中にも、こうした「あきらめムード」があるようです。イスラエルは今後米国、欧米諸国、アラブ諸国が描く「イスラエルの未来予想図」を受け入れるのでしょうか。それとも自分たちの夢を追いつづけ、自分たちの未来予想図を描き続けられるでしょうか。

「イスラエルの未来予想図」は聖書にもあります。クリスチャンが読む新約聖書にも神様の未来予想図が描かれています。聖書の神は過去、現在、未来において不変なので、その方が定めた未来予想図もアブラハムの時代から今日まで不変なはずです。しかしその予想図は、現状からかけ離れた実現不可能なものに写ります。

さて20年後、30年後、100年後に誰の予想が正しいか。イスラエルの未来はユダヤ人をはじめ世界の全ての人の判断と信仰に託されているのかもしれません。人間の予想が状況に応じてころころ変わっても、それでも神は聖書の未来予想図を変えることなくどこまでも貫くでしょう。

聖書の未来予想図は、ユダヤ人にも異邦人にも求める人には描かれていくので、興味のある方は神に問いながら聖書を読むことをお勧めします。

祈り)たとえイスラエルの指導者たちがこの地をあきらめても、アブラハムにこの地を約束された聖書の神は生きています。ユダヤ人がこの地を治められないなら、神自らが治める時がやがて来るでしょう。目に映る世界はイスラエルの存在を疑い、聖書の神を否定しても、真理を探し求める者たちを神があわれんで下さいますように。そこで求める者が目に見えないところに働く神の存在を認め、聖書の未来予想図を神と共有し、心に描いていけますように。
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2009年3月14日土曜日

ギラド・シャリート君


3年前のある日曜日の朝(06年6月25日)、ギラド・シャリート国防軍兵士はガザ地区の側で姿を消しました。当時19才の彼はガザ地区のパレスチナ武装勢力に拉致されたのです。テロ組織ハマスはシャリート君を、イスラエルに捕虜とされた仲間のテロリスト1000人を奪回するために人質とし、現在無謀な和平交渉の道具として利用しています。シャリット君を取り戻すために、イスラエル政府は彼の命と引き換えに捕虜を解放する方向で動き出しました。この政治に関してはここをお読み下さい。


シャリート君は、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんのようにイスラエル国内では大きく取り上げられ、彼を知らない人はいません。国外で彼について同情的にみるのはフランスぐらい(シャリート君はフランス系ユダヤ人で2重国籍保持者なので)かもしれませんが、このブログでは日本人の皆さんに彼の絵本を紹介しましょう。この絵本は、シャリート君が11才の時に書いたストーリーがもとになっており、子供の視点でアラブ人とユダヤ人の関係を描いています。以下はその私訳です。オリジナルはイスラエル国・外務省のページ(www.mfa.gov.il/MFA/MFAArchive/2000_2009/2008)からお読み下さい。

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When the Shark and the Fish First Met
『サカナ君がサメ君にはじめて出会ってから』

小さくてやさしいサカナ君が海で泳いでいます。
とっても大きくしずかな海の真ん中で。
すると、一匹のサメがサカナ君を食べようとやってきました。
スイスイっと急いでサカナ君は逃げました。
でもそのサメ君はその後をぴったりと追いかけてくるではありませんか。

突然、何を思ったのかサカナ君は泳ぐのをやめて、サメ君に向き直って言いました。

「サメ君、どうして大きな口を開けるの? 僕を食べないで。一緒に遊ぼうよ!」
サメ君はしばらくじっと小さなサカナ君をながめ、
口をすぼめて言いました。「よし、わかった。なら、かくれんぼをやろう。」

こうしてサメ君はサカナ君と遊びました。それも日が暮れるまで丸一日遊びました。
それからサメ君は、太陽が隠れる前にとお家に帰って行きました。

サメ君が家につくと、サメママは尋ねました。
「ねぇサメ君、今日なにやってたの? 魚をたくさん捕まえたかい?」
サメ君は答えました。
「ママ、今日はね、魚は捕まえてないよ。
でもね、サカナ君っていう、いい奴と遊んだんだ。」

「え?あんたはバカね。魚は食べるものよ。魚と遊んで何になるの!」サメママは怖い目で息子をにらみました。その晩、サカナ君の家でも……。

「おかえりサカナ君。今日は何したの? 外の海は穏やかだった?」サカナママは尋ねました。

そこでサカナ君はキラキラした目で答えました。「今日はサメ君っていう、かっこいい奴と遊んだよ!」
「えっ!あなたは気が狂ってるの!サメはあなたのお父さんとお兄ちゃんを食べた怖い動物じゃない。そんなのと遊ぶのはいけません。」悲しい顔でサカナママは注意しました。

つぎの日、いつもの海にサメ君とサカナ君はいません。
ふたりはつぎの日もつぎの日も現れません。
こうしてふたりは再び会うこともなく、何日も何週間も何か月も過ぎてゆきました。

それからある日、ふたりはばったり出会いました。すると直ぐさまふたりはお母さんのもとへ戻ってゆきました。再びふたりは会うこもなく、何日も何週間も何か月も過ぎてゆきました。

あれから一年が経ちました。
お互いを忘れたかのように、サメ君はいつもの海に出かけ、サカナ君もその海に泳いでいきました。そしてふたりは、またばったりと出会ったのです。
するとサメ君が先に口を開きました。
「おまえは俺の敵だぞ。ん、でも、仲良くなれるか?」
そしてサカナ君は体を小さくして答えました。「…いいよ!」

この時からふたりは内緒で遊ぶようになりました。次の日もその次の日も。
こうして何日も何週間も何ヶ月も過ぎて行きました。
そしてとうとうある日、サカナ君とサメ君は内緒に遊んでいたことをサカナママに打ち明けました。
ふたりは同じ様にサメママにも告げました。

ようやくこの日からふたりは自由になり、いつまでも楽しく過ごせるようになりました。
おわり[訳:sunny]

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サメ君が仲良くできるかとサカナ君に求めた言葉は、英語では we can make peace? となっています。「平和」が存在しない世界では、平和はつくっていくものです。ユダヤ人のシャリート君はサメ君とサカナ君が仲直りする世界を描きましたが、この本はイスラエル国内の少年少女たちの間で読まれています。ウィキペディアにシャリート君に関する詳しい情報が出ています。

祈り)ナザレ人イエスは「平和をつくる人たちは幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる」と説きました(新約聖書マタイ伝5章9節)。平和を願う者たちの「平和づくり」は命がけです。シャリート君が一日も早く解放されますように。そして彼のメッセージがより多くの人に(特に彼を拘束しているテロリスト・グループに)届きますように。

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2009年3月13日金曜日

独シェフラー社、ユダヤ人の毛髪で布を作っていた!


第2次世界大戦中、自動車部品製造工場を持つ独シェフラー社が、アウシュビッツの犠牲者の毛髪2トン(約4万人分)で繊維を作っていたことが公表されました。ポーランドのアウシュビッツ博物館で働くホロコースト歴史研究家、J. ラヘンドロ博士が明らかにしました。

戦中アウシュビッツでは130万人のユダヤ人(他に1万人のポーランド人の囚人、1万7千人のソビエトの捕虜、2万3千人のジプシーもいた)が殺されており、その多くは家畜同然の扱いを受けてガス室で大量処分されました。ガス室に入る前に、ガス室監視官はユダヤ人達の毛髪を切り落とし、その後、繊維工場が彼等の毛髪を引き取りました。そこで毛髪は衣類、毛布または工業用繊維などに加工されました(写真は加工前の毛髪。三つ編み、ヘアバンド、眼鏡がまぎれています)。


この繊維は、当時ポーランド南部にあった独シェフラー社の系列工場で発見されました。しかし現在、世界に22万人の従業員を抱える製造大手の同社は、ナチスと手を組んで「人毛繊維」の製造に関与していたことを否定しています。
[参考:1)www.ynet.co.il/english/articles/0,7340,L-3680205,00.html
    2)www.dailymail.co.uk/news/worldnews/article-1158529 

戦後ホロコースト教育は世界に浸透しました。しかし未だにナチスドイツによる「ガス室大量虐殺」を否定する人たちがいます。例えば、先月25日、アルゼンチン国から国外退去命令を受けて英国に帰国したリチャード・ウィリアムソン神父は、ガス室否定論者でした。以前神父は、スウェーデンのテレビのインタビューで「ガス室で殺されたユダヤ人は1人もいない」などと発言し、今回国外退去するまで、神父はアルゼンチンのカトリック神学校で教えていました。今カトリック界、イスラエル、そして英国やアルゼンチンでは、彼の与えた倫理上の影響が問題視されています。下の写真は有名なアウシュビッツ収容所です。

祈り)ホロコーストを認めない企業やそれをくつがえす人たちが存在します。その史実は今も語られていますが、同時にホロコースト史の改ざん勢力が表面化してきました。人間は罪と向き合うことに基本的に臆病ですが、私達一人一人が罪について問い、認め、悔い改めることができますように。

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2009年3月7日土曜日

プリムの祭り


今週10日(火)と11日(水)イスラエルではプリム祭を祝います。


プリム祭は聖書のエステル記に由来しています。これは紀元前5世紀のペルシャ帝国に存在した反ユダヤ主義者の政治家ハマンが中東全域に居住しているユダヤ人を虐殺しようとした出来事を元にしており、聖書ではユダヤ人モルデカイとその姪でペルシャ王の妃とされたエステルがこの悪人ハマンの策略を阻止して同胞を救ったと語られています。(聖書を開いたことのない方は今週エステル記を読み、まずは「プリム」という言葉の意味を探してみては? 写真はエステル記の巻物。)

ユダヤ人は今も世界中に離散しており、プリム祭の週は、迫害を受けた自らの民族史を振り返りつつ、今日存在するハマンのようなユダヤ人を敵対し危害を加える人間を確認しあいます。今週イスラエル国内の各新聞コラムにおいて、文化面では仮装パーテイーや流行のお菓子が話題になります。一方、政治面では、世界の政治家たちの言動にハマン的な要素がないかを事例をあげて論じていきます。イスラエルのニュースを今週読んで彼等の視点で世界を覗いてみるのも、この時期の過ごし方の一つです。ユダヤ人たちは隠された政治家たちの裏の表情を暴きながら、それらの表情を聖書に照らし、リアルに自分たちの脳裏に刻み込んでいきます。私が感心したのは、ユダヤ人は普通にヒットラーやスターリンの誕生日を覚えていることです。敵のデータをそこまで何故記憶するのでしょうか。それはユダヤ人たちの描かれ方が、世界(日本やアメリカも含む)が記すユダヤ/イスラエル史とは異なるからです。

プリム祭は、酒宴をもうけ皆で仮装して楽しく騒ぎますが、その浮かれた空気にも「我々自らが自分たちの歩みを記憶していかなければ」といった民族的責任感や使命感みたいなものが漂っています。この時期、アルコール飲料の売り上げは一年で最も伸びるようですが、日本の忘年会のように「なにかを忘れるために飲む」のではなくて、彼等は「悪に屈せず生きた証しとして喜び、飲む」ので、さぞかしおいしく飲むのでしょう。

プリム祭で神に唱える代表的な祈りにはこうした祈りがあります。彼等の苦い苦しみの数々を想起せずに、これらの祈りに心を込めることは異邦人には難しいことかもしれません。

Blessed art Thou, Lord our God, Master of the universe, who performed miracles for our fathers in those days at this time. Amen (誉むべきかな、私達の主。天地を創られた主よ。あなたはまさにこの時期、私達の父祖に奇しい業を成して下さいました。)

Blessed art Thou, Lord our God, Master of the universe, who has kept us alive and has sustained us, and brought us to this season. Amen (誉むべきかな、私達の主。天地を創られた主よ。あなたは私達を今日まで生かし、守り、このプリムの喜びの季節を与えて下さいました。)

祈り)ハマン的スピリットは今日も存在します。第2、第3のハマンはユダヤ人の認識では宗教上の観念的存在ではなく、現実的な存在です。新約聖書では、この悪い霊を持つ者が反キリスト者として表現されており、イエス・キリストが再び地上に再臨するまでは、この者はイスラエルを苦しめ、信仰者たちを惑わし続けるとあります。このイスラエルを苦しめる者を見極めることができますように。そしてイスラエルの実際的かつ霊的解放の実現のために、イスラエルの友とされる者(アメリカでも国連でもなく、願わくは世界のクリスチャン)が具体的になんらかの行動を起こしていけますように。

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