今月6日月曜日、イスラエル考古庁からニュースが入りました。それは約二千年前のヘロデ大王時代のものと思われる「石切り場」をエルサレムで発見したというもの。場所はシュムエル・ハナビ通り(Shmuel HaNavi Street)の地下。この石切り場は約100平方メートルの領域におよび、ヘロデ大王時代の最も大きな石切り場として考えられています。さて、切り出された石はヘロデ時代の神殿改築/増築のために使用された石なのでしょうか。そこで切り出された一枚岩で最も大きな石を測ってみると、その寸法は長さ3m、高さ2m、奥行き2mという大きさとなり、「なげきの壁」や神殿のいしずえとして据えられた石に酷似しているということです。そう分析するのは発掘隊ディレクターのイスラエル人考古学者オフェル・シオン氏(Ofer Sion)。彼の2週間にわたる発掘調査で、石切用の道具や紀元前一世紀時代の貨幣も同現場で見つかりました。要するに紀元前一世紀のエルサレムの建設プロジェクト(特に神殿改築)の規模を知る上で、これらは重要な発見となりました。
この石切り場をこの目で見たいという人達は沢山いるはずです。ところが数週間後にはこの場所は埋められ、アパートが建設される予定ということです。
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