先週、イエメン共和国(アラビア半島南部に位置する国)のユダヤ人家族10名が同国で高まるユダヤ人迫害を逃れるためにイスラエルに帰還(アリアー)しました。同国にはまだ230〜270名のユダヤ人が存在しており、今回帰還したベン・イスラエル氏とその家族はイエメン系ユダヤ人共同体のリーダー的存在でした。[2月20日付エルサレム・ポスト”Yemenite family makes aliya in secret operation.”]
反セム主義者によるユダヤ人への迫害や嫌がらせ行為は2009年に入り急増しています。その理由は年末年始の3週間に行われたイスラエル国防軍の”ガザ侵攻”への反発と見られています。2009年1月のヨーロッパ各地やそれ以外の全地域の被害件数は250件となっており、昨年のこの時期の3倍を記録しています。被害の多くは、世界のユダヤ人コミュニティーの建造物、墓地、会堂(シナゴーグ)への破壊行為や落書きなどです。
ユダヤ人への嫌がらせ内容と被害件数は、アンチ・デファーメーション・リーグ(Anti-Defamation League:ユダヤ名誉毀損防止連盟)が詳しく報告しています。報告では、ユダヤ人迫害が起きた場所は、オーストラリア、ベルギー、フランス、ドイツ、ギリシャ、イタリア、オランダ、リトアニア、スロバニア、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、ウクライナとヨーロッパの全域であり、加えてロシア、トルコ、又ウルグアイ、ベネズエラと南米2国での事件も報告されています。イギリスの被害件数においては過去25年で最多を記録中で、フランスにおいては、イスラム教徒とユダヤ人の人口が、他のヨーロッパ諸国よりも多いため、衝突が多く、一般人によるユダヤ人への嫌がらせも増えているようです。
[参考:1)ハアレツ紙 ”Jewish Agency: Anti-Semitic acts in Jan. 2009 triple last year's records”2)CNNレポート"Anti-Semitic attacks rising, UK watchdog reports"
祈り)迫害される世界のユダヤ人の心身の安全と救いのために祈りましょう。
2009年2月28日土曜日
イエメン共和国からのアリアー
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