2009年10月29日木曜日

中国系ユダヤ人7名、イスラエルに帰還

「僕の夢は正式なユダヤ教徒に立ち返り、正規のラビになることなんだ。」そう興奮気味に語るのは、先週念願の故国の地へ帰還した23歳のヤコブ・ワン君。彼を含む7人の青年達は、失われたイスラエル十部族の一族と考えられている中国・開封出身の中国系ユダヤ人です。写真はベングリオン国際空港に到着した時の写真です(撮影:Michael Freund)イスラエル到着後、一行が最初に訪れた場所はエルサレムの神殿でした。仲間の1人、ハング・シル君(24歳)は「信じられない!僕は何年間もずっと嘆きの壁を訪れたいと願って[エルサレムの]絵を描き続けてきたんだ。その夢が叶えられるなんて。」と万感の思いを語っています。


彼等はイスラエル内務省から一年間猶予の特別移民ビザを受け取り、今後一年間はユダヤ教とヘブル語を勉強し、正式な改宗へ向けての手続きを始めます。改宗手続きが済み次第、国籍を中国籍からイスラエル籍に移籍するそうです。

イスラエルへアリヤー(帰還)する人達は、世界各地からいますが、中国からのアリヤーは珍しいケースです。中国・開封に定住したユダヤ人の祖先は、古代ペルシャ王国時代の商人達で、彼等は10世紀から12世紀にかけ、シルクロードを経て中国へやって来たと考えられています。今日その子孫は中国に1000人はいると言われています。“開封ユダヤ人”の民族史は150年前で止まっており、その後彼等は完全に漢民族と同化したと思われてきました。彼等の歴史は今、150年のブランクを経て新しく塗り替えられています。 

祈り)アリヤーするユダヤ人の多くは、イスラエルの現状を見て良くも悪くも衝撃を受けます。イスラエル国民としての社会的アイデンティティーを確立するのは宗教的なそれより容易ではないからです。彼等の中にある「ユダヤ人として生きる(または生きたいという)使命」が唯一の励ましとなっていくと思われます。一度中国人と同化してしまった彼等にとり、イスラエル人と同化する(または民族性を取り戻す)このプロセスが喜びと祝福に転じていきますように。

参考記事)10月22日付、Ynet新聞
中国系ユダヤ人に興味のある方は:ウィキペディア:「開封のユダヤ人
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1 コメント:

sunny+K さんのコメント...

中国系ユダヤ人について関心のある方へ:今日、父が中国系ユダヤ人でニューヨーク育ちという青年から貴重な情報をいただいた。彼はアリヤーしたばかりで現在エルサレムに住んでいる。将来はアジアとイスラエルの架け橋になりたいと望んでいるようだ。彼からの情報は次ぎの通り:
1))http://www.chinajewish.org/history.htm
2)http://www.jewsofchina.org/


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