2009年4月24日金曜日

「ハティクバ:希望」






来週火曜日は、同胞のために戦




い、戦死したユダヤ人兵士たち




を偲ぶ戦没者記念日。そして翌




日の水曜日は、イスラエル独立




記念日です



先週のホロコースト記念日から




来る独立記念日にかけて、イス




ラエル国内のあちこちの式典で




必ず流れるのが国歌です。この




国歌は曲調はしんみりとしてい




ますが、数々の迫害を乗り越え




たユダヤ人には希望を与える歌




で、曲名も文字通り「ハティク




バ:希望」となっています。



この「ハティクバ」は国歌とし




て指定される前は、つまりイス






ラエル国家建国(1948年)の半世紀前は、この地への帰還を夢見るユダヤ人




(シオニストたち)の間で歌われていた彼等の愛唱歌でした。日本では学校など




での国歌斉唱は個人個人の歌詞解釈で堂々と歌えなかったり、歌わなかったりも




する様ですが、イスラエルでは、日本がオリンピックやサッカー等のスポーツ・




イベントで国歌を斉唱するように堂々と、それもいつでもいかなる場所でも心か




ら「ハティクバ」を歌います。ユダヤ史と建国後の近代イスラエル史を知る者に




は、心にジーンと来る歌です。



YOUTUBE視聴はここをクリック

以下が「ハティクバ」の私訳です。

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いつでも我々の心の深いところに、




ユダヤ民族のネフェシュの渇きがある。*




そして遠い遠い東方の岸へ、 **





シオンへ、我々の目は向いている。



我々の希望はまだ失われていないー




この2千年間の希望は。




それは我々がこの土地で自由の民となること。




このシオンの土地、エルサレムにおいて!
ーーーーーーーーー
※ネフェシュの聖書的原意は、のどの渇き。今日のヘブル語では魂や生命を指します。ユダヤ人の心の深いところにあるネフェシュ(のどの渇き)は、単に水を欲する渇きではなく、聖書の神に向けられた彼等の訴え、叫び、願望、祈りなどを含んだ心の渇きをも意味します。

※※東は聖なる方角です。エルサレムにある神殿の正門(通称、黄金の門)は東側に開かれています。ユダヤ人の間では昔から、メシアが到来した際、この門から神殿に入ると信じられています。メシアが神の神殿に入られた時から、メシアの平和な統治時代が始まるとも信じられています。
祈り)「ネフェシュの渇き」は、ユダヤ人以外にも、可視的世界(現実社会)に




限界を感じる者、自己のアイデンティティーを探求する者、非可視的世界(私た




ちの心、精神世界、神との時間や空間など)になんらかの希望や平和を求める者




になら、誰にでもある、共通の渇きなのでは。その一人一人の心身の渇きを潤す




ために、ハティクバ(希望)の水が注がれますように。
聖書の詩篇125篇1〜2節:「主に信頼する人々はシオンの山[神殿の丘。モ




リヤの丘]のようだ。ゆるぐことなく、永久にながらえる。山々[神殿を囲む




山々にはオリーブ山(東側)、天望山(北東側)、今日シオン山と呼ばれる西丘




がある。]を取り囲むように、主は御民[神の言葉を守り信頼する者]を今より




とこしえまでも囲まれる。」
おまけ)エルアル航空のコーマーシャルで流れた現代版国歌(←をクリックする






とYOUTUBEで視聴できます。なかなかいいですよ!)

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