ダビデの町は今から約3千年前に存在した、世界で最も古い町の一つです。先週(9月2日)イスラエル考古庁より「ダビデの町」で再び新しい発見があったとの発表がありました。内容は、ダビデが築いたイスラエル王国時代よりさらに700年古い、高さ8m級の巨大な要塞壁跡が、ダビデの町とキデロンの谷との間で見つかったというものです(写真)。調べでは、この石壁は3700年前のカナン人の手により建造されたもののようです。聖書でダビデがエブス人から攻めとったとされるこの場所(ダビデの町)は「シオンの要害」として記録されています。シオンの要害には、何千年も前から水を絶やしたことのない泉と自然にできた地下水路(後の紀元前700年頃に、ユダヤ人の王、ヒゼキア王によって手が加えられ、現在は“ヒゼキヤのトンネル”として知られています)が存在しました。乾燥地に水が湧いているのですから、ここは太古の昔から“特別な場所”だったようです。ユダヤ人の中にはこの特別な場所こそが、創世記に記された神の園“エデン”と考える人もいるくらいです。
今回の調査を通して、この石壁はカナン人が泉を敵から守るためのもので、この地はカナン人の要塞だったということが分かりました。調査隊ディレクターはロニー・レイヒ博士(Ronny Reich:ハイファ大学の教授、考古学者)。博士は8メールの壁の高さに驚いており、これは当時この地に土着したカナン人の高い文化を裏付ける発見だと述べています。詳しくは、CNNビデオで現場の様子が見れます。
ところでカナン人はいったいどのような人種だったのでしょうか? 言語学の観点では、ヘブル語と同じセム語派のようです。聖書的には、地球規模の大洪水を生き延びたノアの孫カナンを父祖に持つようですが‥‥。考古学的にはカナン人の存在はまだまだ謎めいています。
参考)9月2日付けエルサレム・ポスト紙
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1 コメント:
これは凄い発掘でしたよね。考古学者にとってはまたもや嬉しい発見、また一般人の私としても3700年前ということもビックリですし、8メートルの高さですよ。エルサレムってやっぱり色々な意味で凄い町だ。
SunnyKさんの言うよう、カナン人はどんな風格の人種だったのだろうかと^^風土と気候から考えると金髪で白人と言うイメージはないです。日本も縄文時代と弥生時代では全く顔つきが違うと言われていますので・・・もしかすると金髪の白人かもしれませんよね^^
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