ドゥルシャ[後追いされるもの:イザヤ62章12節]、
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このブログは、エルサレム在住のあるクリスチャンからのイスラエル情報と「祈りの要請」です。
個人的には今年のクリスマスも前年通り静かに流れ去っていきました。ユダヤ人の友人たちからは「ベツレヘムへ巡礼に行くのか」とか「クリスマスツリーは家に飾っているのか」などと聞かれました。が、今年も私の返答は「行きません」「飾りません」とあっけなく終わります。別にクリスマスをボイコットしているわけではありませんが。休日のないイスラエルでクリスマスに外出するのも、どこにも売っていない“ツリー”を探すのも無理だと思いませんか?





去る金曜日、米国同時多発テロ9・11から8年が経ちました。あの2001年以来、テロリズムとセキュリィティーに関する報道は毎日のように世界各地で聞くようになりました。ユダヤ人にとり、テロへの恐怖は今世紀から始ったものではありません。ユダヤ人は昔も今もテロリストを育成する地域や環境には目を見張ってきましたし、それらの地域や環境に関するニュースは、昔からセキュリティー上欠くことができない情報でした。
そこでこんなニュースです。これは先日、IDF(イスラエル国防軍)が、ガザ地区のサマーキャンプの内容を調べた結果報告です。それによると、 反ユダヤ武装組織ハマスは去る7、8月、ガザ地区で700ものキャンプを「ガザの勝利とエルサレムの栄えのため("Victory for Gaza – The Glory of Jerusalem")」とのスローガンで実施し、約10万人の子供たちをキャンプに送り込んだとのことです。同地区ではUNRWA主催のキャンプもあちこちで開かれていました。しかしハマスはこちらのキャンプに子供たちが流れないように「こっちの主催者は子供たちを堕落させる」と親達に言いふらして、子供たちを自分たちのキャンプへと誘導しました。

そのハマスは自ら企画したキャンプで、ガザの子供たちに、殉教(つまりアッラーのために自爆テロリストとなること)などを含むイスラム教過激思想を吹き込み、コーランを暗唱させ、将来のテロに備えてライフルや手榴弾の使い方を教えました(写真の説明:1番目、北ガザ地区の小学校でのハマス・キャンプ。垂れ幕にはスローガンが! 2枚目、夏のキャンプ中に実施された軍事訓練。訓練を受けているのはキャンプに参加した子供たち。)
もし、これがイスラエルのサマーキャンプなら、ユダヤ人の親や教師たちは、テルアビブの海やプールで水遊びや魚釣りをさせたり、グループ工作をさせたり、博物館や美術館主催の子供プログラムに参加させたりします。あきらかにキャンプの内容には違いがあります。こうしたサマーキャンプの内容や双方の教育方針の違いをここで論じても、キャンプ後の子供たちの言動から、なにか目立った違いを指摘できるわけではありません。けれどもキャンプの結果は5年後10年後に確実に子供たちの言動に見えてくるのです。
テロリストは大人になって突然テロリストに生まれ変わるのではなくて、子供の頃からの教育に因ります。 この点を熟知しているハマスは、サマーキャンプや子供教育に惜しみなくお金を使います。 IDFレポート によるとこれらのキャンプのためにハマスは、1500人の特殊訓練を受けたキャンプ・スタッフを送り込み、キャンプ運営費に約200万ドルを注ぎ込んだとのことです。ちなみにこのキャンプ運営費には、欧米からのガザ支援金も含まれていたそうな。。。
今、イスラエルはガザ地区の子供教育を心配しています。
参考)8月29日付け、IDFレポート(写真もここから借用)
祈り)ガザ地区の子供たちはどのような大人になるのでしょうか。もしハマスがこのままガザ地区を統治するなら、こうした教育は続きます。恐ろしいのは、子供たちが知らず知らずに、民間兵として改造されてゆくことです。このままでは子供たちは救われません。ガザの子供たちの救いのために、お祈りを!
なぜイスラエル建国年以降のパレスチナ人はヨルダンに定住できないのでしょうか。パレスチナ人のヨルダン移住/定住に何か問題があるのでしょうか。今ヨルダン国は、ガザ在住のパレスチナ人がヨルダン国へ流入するのを恐れています。又こうした動きの水面下で、「パレスチアナ人達のヨルダン移民をイスラエル政府が歓迎している」又「ネタニヤフ首相はヨルダン国をパレスチナ国家に見立てている」等の噂も流れ始めました。こういう噂を誰が立てるのかはわかりません。勝手に噂を立てられてイスラエル側も困っている様子です。しかしヨルダン国としてはこれらの噂を認めるわけにはいかず今回の処置を取ったようです。
当然ながらこの処置は、ヨルダン人とパレスチナ人の関係を気まずくしています。ヨルダン国では、地元の青年達が「パレスチナ人はイスラエルと手を組む裏切り者だ」となじるようになり、同じアラブ人同士なのに内部分裂の兆候がでています。
またどういうわけか、このニュースはアラブ諸国では問題にはされていません。国際世論や人権団体もガザ戦争の時はパレスチナ人達への人権をあれ程叫んだのに、ヨルダン国内のパレスチナ人達が基本的人権や市民権を失い始めている現状には黙っています。黙認しているのでしょうか。もしイスラエルがヨルダン政府に倣ってイスラエル国内のパレスチナ系市民を追放でもしようものなら、アラブ諸国も欧米諸国も黙ってはいないでしょうに。世界中の人権団体もイスラエル・バッシングの大合唱を始めるでしょうに。

さらに不審な点は、ヨルダン国王のアブドゥッラー2世の妃ラーニア夫人(写真)はパレスチナ人なので彼女の立場がどうなるかです。もちろん他のパレスチナ人のように追放されることは決してありません。ラーニア夫人は、世界で最も美しい王妃といわれ、パレスチナ人の誇りでもありますから。しかし王妃としていかに同胞のもどかしい気持ちを汲み取るのでしょうか。
祈り)ヨルダン国建国の背景を考えるなら、パレスチナ人を守り、自立させるのがヨルダン国の使命だと思うのですが。。。しかし現状はそうではないようです。政治上矛盾だらけで不安定な世界にいるパレスチナ人たちのためにも、アラブ諸国のパレスチナ人に対する政策が統一されていきますように。ヨルダンを含むアラブ社会が安定しますように。
参考)7月21日付け エルサレム・ポスト紙[記者:Khaled Abu Toameh]
去る16日(火)、カーター氏はガザ地区を訪れ、ハマス指導者たちと会談をしました。その際、イスラエルのガザ封鎖を非難し、ハマス[イスラム原理主義のテロ組織]を米国のテロ組織リストから外すように訴えました。ハマス側の外相、アーメド・ユーセフ氏はカーター氏はガザ市民に歓迎されていると報道陣に語り、彼の発言に対しては「(パレスチナ)市民は、これが歴史的な訪問だと喜んでいる。」と加えました。
イスラエルはオバマ政権への不安を募らせつつ、裏方で活動しているカーター氏の国際世論に与える影響にさらに苦しんでいます。このカーター氏は2007年にイスラエル政権はアパルトヘイトだと非難した人物として知られています。今後のネタニヤフ政権次第ではカーター氏の”パレスチナ国建国運動”と”イスラエルたたき”は勢いを増していきそうです。
オバマ大統領は、ネタニヤフ首相の発言を「重要な一歩」と歓迎し、2国共存という中東和平の解決につながるものと評価した。 今回の演説でネタニヤフ首相は、ほとんどの争点について従来の姿勢を繰り返したが、オバマ大統領が和平実現に取り組む余地は提供したと言える。 「2国共存を推進したいオバマ大統領の懸念という観点からすれば、ネタニヤフ氏は大統領が和平作業に取り組めるような発言をした」と言うのは、米ブルッキングズ研究所のマーティン・インダイク氏。 同氏は、非武装化されたパレスチナ国家という考えは、クリントン元米大統領が政権後期の和平交渉で推し進めた非軍事国家に非常に近いと話す。 また、主権を制限する条約も目新しくなく、例えば、イスラエルとエジプトの和平条約は、シナイ半島で展開できるのは警察部隊のみとしており、軍は認められていないという。 元駐イスラエル米大使の同氏は、「つまり、非武装化国家を最初の条件とすることで、米国も全く話が始まらないということにはならない」と分析する。 <アッバス議長の弱体化> 外交問題評議会の中東専門家、スティーブン・クック氏は、イスラム原理主義組織ハマスと身内で争うアッバス・パレスチナ自治政府議長の弱体化につながる言葉を用いて、ネタニヤフ首相がパレスチナ国家承認を表明したとみる。 同氏は、「首相は(右派政党の)リクード党首としては画期的なパレスチナ国家という言葉を使った。ところが、その言葉に条件を付けて何度も繰り返した言葉が非武装化だ。領空権もなく、国境は基本的にイスラエルが管理する」と話す。 ネタニヤフ首相はまた、現在のイスラエル領土内にパレスチナ難民が帰還し、定住することを断念するよう求めた。 この点について、クック氏は「それは、誰もがよく分かっていることだと思う。ただ、それを言葉にされると、パレスチナ難民はどうしようもない状況に追いやられる」とした上で、「ハマスと争うアブー・マーゼン(アッバス議長)には本当に何の助けにもならない」と語った。 さらにネタニヤフ首相は、オバマ大統領が求める入植地建設の全面中止については表明せず、新しい入植地の建設とパレスチナ領土の収用については今後行わないとだけ述べた。 しかし、ワシントン近東政策研究所のデビッド・マコフスキー氏は、意見の相違はあったとしても、ネタニヤフ氏がオバマ大統領に対し、ともに取り組むべき課題を提示したとする。 「ネタニヤフ氏は、問題はもはやパレスチナ国家承認を拒否することでなく、国家の形であることをはっきりさせた」と指摘。「このことは重要だ。なぜなら、ネタニヤフ氏は和平プロセスには常に慎重で、プロセスがテロを助長するわなだと信じる中道右派政党のリーダーだからだ」と言う。 一方で同氏は、ネタニヤフ首相が和平プロセスを前進させたいオバマ大統領に難しい課題を残したともみる。 「ネタニヤフ氏はパレスチナ国家を承認したが、その分ほかに多くの条件を提示した。これでオバマ大統領がさじを投げるとは思わないが、明らかに協調できる部分は多くない」と話している。(ロイター日本語サービス 原文:David Alexander、翻訳:橋本俊樹)
14日のイスラエル首相の外交演説に関するロイター通信の記事全文を以下に添付します:ネタニヤフ首相のパレスチナ国家容認、注目される米政権の出方

【ワシントン 14日 ロイター】 イスラエルのネタニヤフ首相は14日、非武装化など条件付きでパレスチナ国家の樹立を認めると表明した。しかし、中東和平プロセス再開を目指すオバマ米大統領にとっては、解決すべき問題も多く前途は厳しい。
ネタニヤフ首相は演説で、パレスチナ国家容認の条件として、パレスチナ側の非武装化とイスラエルがエルサレムを首都としたユダヤ人国家と認めることを求めた。
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エルサレムポスト紙の世論調査機関「スミス・リサーチ・ポール」によると、イスラエル国内でのオバマ政権への支持率は、先月の31%から6%へ急降下したと発表しました。このイスラエル市民の世論統計は、去る14日(日)のネタニヤフ首相の外交方針演説後を反映したものです。これはサンプル統計なので、国民全体の統計ではありませんが、それによると50%がオバマ氏はパレスチナ寄りであると回答しました。ちなみに36%が「彼は公平である」8%が「回答できない」としました。オバマ氏とブッシュ前米大統領を対照させた質問へは、88%が「ブッシュ氏はイスラエルを支持した」と答えました。
今回、イスラエルのニュース記事の中で気になる点がありました。それはオバマ氏がイスラム教圏との関係回復を目指し、演説の中で、自身の幼少時代(彼はインドネシアでイスラム教の宗教学校に通っていた)の経験を生かしコーランを3度引用していた点です。日本語では世界日報がこの点を取り上げていました。
以下は、3日付けの世界日報の記事「米大統領、イスラム世界に向け政策演説」の内容一部:
「盛大な拍手に迎えられたオバマ大統領はまず、自身の青少年時代を振り返りながら、イスラム教との関係の深さを述べ、米国とイスラム世界は、イスラム教が教義原則として強調する『公正と正義』による関係性を築くべきだと強調、多大な拍手を受けた。その後、イスラム教の聖典コーランの言葉を引用しながら、米国とイスラム教との緊密な関係性に言及、『イスラム教は米国の一部』とまで断言した。『米国はイスラム世界と戦争することはない』と言明、『無辜の人1人を殺害することは全人類を殺害することと同様だ』とのイスラムの教えを引用、会場からは「アイ・ラブ・ユー」の掛け声が飛んだ。」【カイロ3日鈴木眞吉】
ちょっと長いですが、オバマ氏の英語の演説はアルジャジーラのネット新聞で読むことができます。
本筋からそれてしまいますが、オバマ米大統領の宗教に関しては、白熱した議論が大統領就任時から米国メディアや個人ブロガー達の間でかわされており、政治面と同時並行に今後さらに注目を集めてゆくと見られています。
今回のコーランを引用した演説で、オバマ氏はイスラム諸国からの支持を得るためなのか「当然イスラムはアメリカの一部です」と言いきりました。演説中に引用する「God」(神)が、はたしてどの宗教の神を意識した表現なのか。あいまいにされた「God」は、イスラム教、ユダヤ教、キリスト教の宗教間の対立緩和につながるか否かは微妙なところです。もしそれぞれの宗教の神観が特性を失えば、政治家としては中東の政治をしやすくなるにちがいありません。それを計算にいれてなのか、オバマ氏の長い演説の最後は、コーラン、タナフ、新約聖書とそれぞれから抜粋した一句を読み上げて閉じられていました。
祈り)イスラエル・パレスチナ問題は、政治と宗教の双方に深く根ざしています。政治を優先にして宗教が骨抜きにされたり、それとは逆に宗教を理由に戦争が正統化されてしまうことがありませんように。

今週5月11日から5日間にかけて、ローマ教皇ベネディクトがイスラエルと西岸地区を訪問しています。一般のユダヤ人たちの中ではカトリックとプロテスタントを混同している人たちが多くいるようなので、簡単な説明を彼等のためにしましょう。
ローマ・カトリックの総本山は、今日のイタリアのローマ市内にある世界最小の独立国、バチカン市国(1929年成立)にあります。ここに世界宗教化したカトリック教会を統治する、ローマ教皇の家があります。ローマを東京に似せるとしたら、バチカン市国は皇居の様です。
バチカンには、イエスの12弟子の1人ペテロが埋葬されたという伝承があり、2世紀後半には彼を記念した廊がすでに建てられていた様です。その跡地に、西暦326A.D.頃コンスタンティヌス帝が教会堂を建て、時代とともに増築されていきました。今日のバチカン国の中心にある聖ピエトロ大聖堂がそれです。原始教会時代(ナザレ人イエスの死後から新約聖書がまとめられていった2世紀半頃まで)キリスト教界の精神的中心はエルサレムでした。しかしペテロが殉死したと思われるその場所に宮殿を建てたことにより、ローマはエルサレムに代わり、全キリスト教会に最も影響を及ぼす場所と化し、今日の中心的地位を確立していきました。
教皇の今日の世界的権威の背景には、教皇が「イエスの弟子ペテロの直系の霊的継承者である」というバチカンの主張があります。そもそも金銀に包まれたバチカンの教皇が、「人間を捕る漁師として、それも“ユダヤ人宣教”に生涯をかけた素朴な漁師ペテロ(ガラテヤ人への手紙2章7節)」を信仰の祖としているとは驚きです。非カトリック系キリスト教徒たちは、何をもってペテロの信仰を霊的に継承しているか、この点を大きく疑問視しています。
カトリックの主張は聖書に基づいています。( )内は彼等の解釈です。
シモン・ペテロが答えて言った。「あなたは、生ける神の御子キリストです。」するとイエスは、彼に答えて言われた。「‥‥このことをあなたに明らかに示したのは人間ではなく、天にいますわたしの父です。ではわたしもあなたに言います。あなたはペテロです。わたしはこの岩(ペテロが殉死する場所)の上にわたしの教会(ローマ・カトリック教会)を建てます。」(マタイによる福音書16章16〜18節)
一方、プロテスタント教会の主張はこうです。キリストの教会は、ある特定の人物(例えば、ペテロという聖人化した一人の男)の上に建設されるのではなく、神の啓示を受けて救われる全ての者の信仰告白(彼等の解釈では、これが岩)の上に建てられていくものです。
バチカン市国の国旗は、左半分が黄金色で、右側に金と銀の鍵があります(写真参照)。この鍵は、聖書の同箇所の19節にイエスがペテロに対して「わたしは、あなたに天の御国の鍵を与えます。」と言われた時の“鍵”を象徴しています。この聖書箇所のバチカンの理解は、現在教皇がこの天国の鍵を預かっており、このお方を通して、信じる者に御国が開かれていくというものです。
この解釈が納得いくものかどうかは、それぞれの判断にゆだねることにします。ただ、教皇のイスラエル訪問は政治的な目的ではなく「平和の使者」として訪ねることを公式表明しています。一方で、イスラエル国内のキリスト教にゆかりのある場所のあちこちをバチカン市国の所有地にしたいという要請を出す訪問でもある様です。こうした教皇の言動は、バチカンとイスラエルのどちらを優先にした訪問なのか、教皇の「平和メッセージ」に政治の臭いがします。
投稿者 sunny+K 1 コメント
ラベル: バチカン、カトリック, 政治, 聖書
日本の学校や企業で新年度が始まり、新しい風が吹き始めた頃、イスラエルでは宗教暦のお正月やペサフを迎えて春を楽しんでいます。又イスラエル政権は4月から新しくなり、首相もオルメルト氏からネタニヤフ氏に移行し、イスラエルには新しい風が吹き始めました。国内の政治経済においても、草花に笑顔を運ぶ春風が吹くことを願います。しかし明日4月20日の日没から21日だけは、春風が一瞬止まるのかも‥‥。イスラエルではこの日がホロコースト記念日だからです。この日は例年、ラジオの音楽番組は悲しい曲のみを流し、テレビではホロコースト関連の特集が組まれ、一日中シンミリとしています。この日は、日中のメランコリックな音楽やテレビ番組のせいで、鬱になったり、その晩に悪夢を見てうなされる子供たちが毎年いると聞きます。(写真:エルサレムの神殿の城壁にけなげに咲く野花)
もう一つは、同会議は、世界の様々な関連問題を取り上げるべき会議ですが、その主要問題としてパレスチナ問題のみが取り上げられているという点です。また指摘されている点はイスラエル批判を前提とした政治色の濃い内容です。同会議で大きな発言力を持つアラブ諸国は、世界に蔓延してきた反アラブ主義や反イスラム主義はイスラエルとシオニズムの仕業だと主張し、彼等こそ差別的、非人道的存在として認定すべきだと訴えています。(左図:これは今回のダーバン会議で「ダビデの星排除(=イスラエル排斥運動)」を勧める反ユダヤ的ポスターです。)
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今月13日「プレスTV」(イラン国営放送国外事業局が発信する英語放送)は、CIA(アメリカ中央情報局)による「イスラエルの未来予想図」を報道しました。このCIAの報告は、将来イスラエルにパレスチナ国が建設されることを前提に置いた、20年後のイスラエルの姿を描いたもので、これにはイスラエル国とパレスチナ国の共存は難しく20年後にはパレスチナ国一国だけが残るという驚くべき報告が出されています。以下はその報告の一部です。
The CIA report predicts"an inexorable movement away from a two-state to a one-state solution, as the most viable model based on democratic principles of full equality that sheds the looming specter of colonial Apartheid while allowing for the return of the 1947/1948 and 1967 refugees. The latter being the precondition for sustainable peace in the region."
ラム氏が示唆したように、イスラエルの地に描かれた夢ははかなく消え去るのでしょうか。もちろん、イスラエルの夢は、ヨーロッパやアラブ諸国での迫害の後この地にやってきたユダヤ人達の夢で、主にシオニストの描いた夢です。この夢は非ユダヤ人にはとうてい分かってもらえず、アラブ諸国は彼等の夢のせいで人種差別やパレスチナ難民が発生していると考えます。ユダヤ人の夢はアラブ諸国にとり悪夢なのです。先週レバノン国ではヒズボラ指導者のナスララ(写真)が、最近の米国の要求を拒否し「1000年間はイスラエルの存在を認めない」と演説しました。これはユダヤ人たちの夢を彼等は千年たっても共有できないという強い主張です。[アルジャジーラ報道、 “Hezbollah will not recognise Israel”]イスラエルの国会(クネセット)は一院制議会で、議員の任期は4年です。
2月10日に行われた総選挙で、国会120議席を12政党で分ち、右派政党が65議席と過半数を獲得しましたが、議員の顔ぶれは様々です。その内訳を見ると、アラブ人が13人、ドルーズ人4人、女性21人、ユダヤ教正当派28人、新議員が38人となっており、2006年の国会総選挙の時よりも、こうした少数グループの数が若干増えたようです。イスラエルはアメリカに次ぐ多人種国家なので、この多様化した議員をまとめる首相が求められます。
20日、右派野党リクード党首のベンヤミン・ネタニヤフ氏が首相としてシモン・ペレス大統領に指名されました。就任式は6週間後の予定です。
祈り)イスラエルの中東和平をこうした議員たちが担っていきます。1人1人の上に知恵が与えられ、正しい決断がくだされていくようにお祈りください。特にハマスに拉致されているギラッド・シャリート兵が一日も早く解放されるように。
去る火曜日に、イスラエル新首相を決める国政選挙が行われました。その投票の結果、ベニヤミン・ネタニヤフ氏とチッピ・リブニ氏が僅差だったため、どちらが首相になるかはまだ決められない状態です。今回の選挙で、国会の120議席中、リクード党を含む右派数党が過半数(左派56議席に対して右派64議席)を取る結果となりました。一方、チッピ・リブニ氏所属のカディーマ党は、120中29議席を獲得して第一党になったものの、右派のリクード党は28議席、そして政策面では異なれど、右派のイスラエル・ベイテイヌ党やシャス党がそれぞれ15議席11議席と議席数を増やし、彼等右派の主張に対して国民の支持が集まりました。
どちらが首相になっても、与党としては議席数が足りないので、他党との連立政権を考えなければなりません。そこで誰がどの党と組むかでイスラエル政界はもめています。
もめている背景には、対レバノン、シリア、ヨルダン、エジプト、特にイランとの外交や、エルサレム分割案、又はシリアとの和平確立の条件とされているゴラン高原返還とどう向き合うか等が問題として挙がっており、テレビなどのメディアで連日のように論争が繰り広げられています。
祈り:イスラエルは世界一外交が難しい国です。首相次第で、イスラエルの国土が削られたり、エルサレムが分割されたりしかねない状況に現在立たされています。目に見える形では首相次第であったとしても、この地にいるからこそ聖書の言葉にたより、真の救い主を求める者が更に増えますように。
イスラエルでは2月10日(火)総選挙が行われ、オルメルト現首相に代わり、新しい首相(第13代目)が選出されます。
イスラエルは対レバノン、シリア、ヨルダン、エジプト、イランとの関係、国内のイスラエル国籍を持つアラブ人(現在人口710万人中2割がアラブ系と言われています)との複雑な社会問題、深刻な水不足、ひろがる格差社会と教育問題、エルサレム分割案、ゴラン高原返還など、抱える問題は山積みです。これに対して新首相に求められるものはあまりにも大きく、国民はどの側面をみて投票するか迷っているようです。
現首相は、2006年に第2次レバノン戦争において失敗したことや昨年の汚職スキャンダルもあり、昨年末から政府は分裂し、国民の支持をすでに失っています。
今週の候補にあがっている中心人物は、支持率の高い順から以下の通りです。
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ベニヤミン・ネタニヤフ氏:右派政党リクード党。第9代元首相。イランの核武装に対しては教鞭な立場をとり、シリアとの和平交渉のためにゴラン高原を手放すことやエルサレム東西分割案については反対すると約束している。
チッピ・リブニ氏:現首相と同党のカディーマ党で、現外務大臣。女性ながら国防軍や特殊工作機関(モサド)の経験を持つ。彼女はアリエル・シャロン元第11首相から信頼されており、彼が任期中、脳卒中で倒れた際に、現職の外務大臣の地位についた。不人気のオルメルト現大統領を強く批判し、高い支持を得ている。
エフード・バラック氏:労働党党首で、現国防相。第10代元首相。1972年のミュンヘンオリンピックで、PLO幹部によってイスラエル選手たちが殺害されるというテロ事件があったが、当時イスラエル国防軍の特殊部隊だった彼は、この時、女装してPLO幹部に勇敢にも接触し、ユダヤ人選手殺害に関与したテロリスト3名を暗殺するのに成功している。
祈り)今週の選挙でふさわしい指導者が選ばれるようにお祈りください。
09年が明けて最初の月、世界の目はガザとイスラエルに向けられました。そしてイスラエルの一方的停戦を迎えましたが、ガザ地区の政治的問題は明確にされたのでしょうか。
5年以降、ガザの民主化後退の原因は経済的問題かの様に取り上げられています。そこでUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業期間)を通して毎年数百万ドルがガザへ送り込まれています。イスラエルも(土地を手放した上で)水と電気を提供し続けています。しかし、空しくもガザ地区のパレスチナ人の生活レベルはより悪化し、ガザ住民はより多額の支援金を世界に要求するようになりました。もしアラブ人が土地を問題にしてきたのなら、ユダヤ人シオニストたちのように開拓精神に満たされ、新しい国づくりに専念したはずです。経済的なものでさえ、必要最低限なものは国連とイスラエルと民間団体が全て備えてきたのですから。イスラエルとハマスの戦闘はすでに3週間に及んでいます。
この両者の停戦に向けて、去る1月16日、イスラエルのリブニ外相は渡米し、ライス米国務長官と会談しました。会談の中で日米両者は、停戦準備の覚書に調印し、ここに「米国はガザ地区への武器密輸防止に努めることを保証する」という内容が約束されました。翌日、これを受けてイスラエル政府は一方的な停戦に踏み切る考えを示しています。
「我々イスラエル国民は過去8年間ロケット攻撃の恐怖に怯えて生活してきました。またロケット攻撃の抑制にも努めてきました。しかし、我々はもうこれ以上は耐えられないところまできています。ハマスは国際社会の要求を受け入れようとしないばかりか、これまでの停戦協定はハマス(の自爆テロやカッサムロケット)によってことあるごとに破られてきました。つい最近までガザ地区から20キロ範囲に及んでいたロケット攻撃は、現在50キロ範囲にまで及んでいます。我々は国際社会が懸念していることにも充分配慮しながら、国をあげて人道援助を続けています。しかし、更にこれからどうしたらいいのかというのが私達の直面している大きな課題です。この地域の戦略はどこに向かってゆくのでしょう。ハマスはイスラエルを始め今後のパレスチナ(民主的)国家の建設にとっても障害です。このハマスにガザ地区の住民を困窮に落し入れた責任があります。ガザ地区での戦闘はイスラエルとパレスチナの間の争いではなく、(実際的には)イスラム教穏健派と過激派の争いなのです。」[訳:sunny: "Ban to Livni: Gaza death toll 'unbearable'" Ynet ウェブニュース (01.15.09)]イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの闘争は始まってから2週間が経ちました。そこで国連安全保障理事会は1月8日の決議案を次の内容でイスラエルに提示しました。
「即時かつ持続的な停戦とイスラエル軍のガザからの全面撤退」
「食糧、燃料、医療などの人道支援の安全な供給と流通」
「市民に対するすべての暴力・敵対行為と、あらゆるテロ行為の非難」
「ガザ地区の武器弾薬の密輸防止と検問所開放維持に向けた取り組みの強化」
との内容です。
「持続的停戦」というのは解決を先送りにした無責任な提案で、(イスラエル側の)暴力という言葉も、イスラエルの状況を知らない者の不適切な表現です。実際この決議案には、2000年に入ってからのハマスのテロ活動への言及や、イスラエル側の取り組みに対しての評価は含まれていません。
2001年の米国同時テロ以降、中東の中心的存在になってきたイランは、レバノン国のテロ組織ヒズボラとガザ地区のハマスへの資金援助を始めました。その額はハマスに対してだけでも140億円(2006年11月の報道)にも及びます。
世界は、それによりガザ地区は安定し、対イスラエルへの攻撃は無くなると考えました。しかしその後ガザ地区統治の権利はハマスが勝ち取り、事態は悪化し、ガザ周辺の80万人のユダヤ人住民へのハマスからのロケット攻撃はむしろ激化したのです。ハマスのロケットは自衛のためではなく、全てユダヤ人を攻撃するために製造されています。本当の「暴力」はここに存在します。しかし、治安維持のためにテロリストを制するイスラエルに、同じ言葉を当てることは果たして妥当でしょうか。