ユダヤ宗教暦シヴァンの月6日のシャブオットの起こりを、前回は収穫祭としました。これは一側面で、宗教的ユダヤ人にとってそれ以上に大切な側面はやはりこれでしょう。
2)トーラーを授かったことの記念祭
ユダヤ教の伝統では、ペサフの出来事から7週間後に、モーセは神より律法を授かったとされています。この伝統にともない、宗教的ユダヤ人はシャブオット前夜から夜通しトーラーを読み、(エルサレム周辺の宗教的ユダヤ人なら)夜明け前に神殿の嘆きの壁に集結して礼拝をささげます(写真)。
ペサフから律法授与の一連の出来事は「なぜ神はユダヤ人をエジプトから解放したのか?」「それは律法を与えるため」というユダヤ教的問答を介して完結したストーリーになります。これはモーセに律法を与えた神が「わたしは、あなたをエジプトの国、奴隷の家から連れ出した、あなたの神、主である」と“ペサフの奇しい神”と自らを同一させたこの言葉からも明確でしょう(出エジプト記20章2節)。しかし完結したストーリーでも「律法を守ることによってどの様な結実があるのか」という問いかけにより、人間の側では新たな出発をきることになります。
この点ではシャブオットは収穫祭以上に厳粛です。ヤハウェ神から律法[トーラー:教え]を授かり、これに聴き、これに従う宗教の起源とも考えられているからです。とはいえ、今日イスラエル国内の多くのユダヤ人は、律法を厳守する正統派ではなく世俗派もしくは伝統派の人たちです。
祈り)聖書を読むとペサフと収穫の喜びには順序があり、”ペサフの救い”と”律法授与”にもまた順序があります。ペサフから7週間後、大地を祝福して収穫をもたらす神が同時に「神のおきて」を教え守らせました。救われた者に対するこの神の配慮をもっと深く知ることができますように。
写真)www.jerusalemperspective.com
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