2010年1月22日金曜日

ハイチ大統領、イスラエルの救援に感謝


ハイチの国旗

イスラエルの国旗昨日木曜日、ハイチ共和国のレネ・プレヴァル(Rene Preval)大統領は一週間前の大地震で被災した国民に対しイスラエル国が迅速に対応し、救命活動をしてくれたことに謝辞を述べました。以下はそのイスラエルによる救命報告です。


ハイチの港町ポルトープランス(Port-au-Prince)にはイスラエルの野外病院(イスラエル国防軍病院)が設置されました。報道では、被災地最寄りの湾へ米国の医院船が到着することになっていましたが間に合わず、最初に人命救助にあたったのはイスラエル野外病院ともう一つの病院の二カ所だけだったということです。しかし片方の規模は小さく、ストレッチャー・ベッドが20台あるだけで、手術施設も完備されていませんでした。結果的にイスラエル医療チームはどの国よりも真っ先に現地入りし、負傷者の治療に当たることになりました。


昨日の報告では、イスラエルの野外病院でこれまで450名の負傷者が適切な医療行為を受けたということです。その内140名はイスラエル人医師達からなんらかの手術を受けてその多数が一命を取り留めました。一例を挙げると、ある20代半ばの妊婦は、妊娠8ヶ月目で震災に遭い、この野外病院に運ばれました。そして難しい分娩を経て無事に出産し、母子は共に救われました。この女性は、この喜びと感謝を記念して生まれた子に「イスラエル」と命名し、今話題を呼んでいます(写真左)。彼女の出産劇は米国のABC放送でも取り上げられ、イスラエル医療チームの質の高さが報道されました。また、その後NY市にあるイスラエル領事館には感謝状が送られました。(ここの領事が、最初に女性を診た米国人スタッフとイスラエル野外病院との仲介に入り、携帯電話で迅速に国際対応してくれたからの様です。詳細記事


さて震災後、ハイチは社会的混乱に陥っています。そこで国連と米国から要請を受けたイスラエルは、今度はイスラエル警察官約100名をハイチへ送り、彼らは被災地の治安維持にあたっているということです。






写真)Noam Barkan他、エルサレムポスト紙


参考)1月22日付けエルサレム・ポスト紙:Judy Siegel & Yaakov Katzの記事/1月19日付けYnet 紙:Noam Barkan氏の記事
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このニュースはアリヤー組を世話する某ウルパンでも取り上げられました。
「イスラエルは自分たちの事しか考えない。他者を顧みない。私達はそんなイメージを持たれやすいの。でもホロコーストを乗り越えたユダヤ人は「あの時は誰も助けてくれなかった」って口を揃えて言うわ。「だから今助けが必要なら真っ先に行かなきゃならない」て駆り立てられるのよ。」イスラエル政府の対応についてこのように語るのは、そこでウルパン教師を勤めるリブカさんです。


イスラエルは四国ほどの小さな国です。このイスラエルは諸外国との外交や山積した国内問題で苦しい立場にあるのに、日本や米国等の諸大国よりも迅速に対応しました。それができた理由はどこにあったのでしょうか? リブカさんの言う通りなのかもしれません。補足するなら、イスラエルという国は今でも、日々緊急対策が強いられ、サバイバル能力が求められる場所です。それらを今回の惨事に役立てることができたということなのでは。マイナスをプラスに持っていけるユダヤ的精神と行動を見たような気がします。


祈り)ハイチの人々のために。生まれたばかりの「イスラエル君」が元気に育ちますように。
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