2009年7月11日土曜日

09年夏のアリヤー情勢

イスラエルへのアリヤー(世界に離散するユダヤ人のイスラエル帰還)は2000年以降減り続けています。ところが2009年の夏はどういう訳か前年比で15%増え、北米、フランス、英国、南アフリカ等の地域のおよそ5千人のユダヤ人がアリヤーしてきます。この内約2千人が米国とカナダから、200人がフランスと英国から、130人が南アフリカから、又100人が南米からイスラエルへやってきます。


昨年度イスラエルへ帰還したユダヤ人の数は1万6500人でした。この数は1990年代に旧ソビエト連邦からアリヤーしてきた大勢のロシア系ユダヤ人(写真)以降、最低の数字です。
さて世界に離散しているユダヤ人たちの今年の動きはどうなるか。世界情勢を見ながら、見守りたい動きです。



*アリヤーを聖書的に読む:ユダヤ人の聖書タナフ(キリスト教の旧約聖書に相当するが、各書物の配列は異なる)の最後の書の最後の節、つまり歴代誌II36章23節はアリヤーを促す言葉で綴じられています。「(当時世界を支配していたペルシャ王クロスが中東全域に離散したユダヤ人に告げた言葉)あなたがた、すべて主ヤハウェの民に属する者はだれでも、その神、主ヤハウェがその者と共におられるように。その者は上って行く(原語はアリヤー)ようにせよ。

写真:上から、北米からアリヤーする今日のユダヤ人家族、90年代にアリヤーしたロシア系ユダヤ人たち、イスラエル建国年と翌年アラブ諸国から迫害を受けてアリヤーしたアラブ系ユダヤ人難民(写真はイェーメン系ユダヤ人たち)

祈り)この聖書に記されているアリヤーは宗教祭に都のぼりするユダヤ人を対象にしたのではなく、むしろ他国で不自由を感じていたユダヤ人たちを対象にした言葉です。今日も同じ聖書の言葉が「救いを求めるユダヤ人たち」に語られ、無事にアリヤーできますように。
参考)7月5日付、ハアレツ紙
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