2009年6月27日土曜日

イスラエルを支援するアラブ人


以前
ジーザス系シオニストの記事をとりあげました。今回はアラブ系シオニストを代表するアラブ人女性、ブリジット・ガブリエル(Brigitte Gabriel)氏をご紹介しましょう。


プロフィール:レバノン出身。中東記事のコラムニスト、アラブ系ジャーナリスト。後に米国に渡り、米国籍を取得。非営利団体「American Congress for Truth」を設立し、中東の和平とイスラエル支援を訴えるため世界各地で講演してまわる活動家。幾つか著書も出している。現在二人の子供を持つ母。クリスチャン。44才。

イスラエル支援のきっかけ:レバノンで生まれ育ったガブリエル氏は、アラブ人の両親や学校の先生達から口々にユダヤ人は邪悪な民族で、彼等を憎むよう教えられたといいます。「もし中東に平和をもたらすなら、そのために私達は全てのユダヤ人を殺さねばならない。と、こう教えられてきたのよ。」こう語る彼女は、南レバノンの全ての子供達はこうした教育を受けていると言います。

しかし子供心に植え付けられた反ユダヤ思想は、彼女の中で次第に変わっていきました。その大きな転機となったのが、1975年に起きた、イスラム教徒とレバノン系パレスチナ人たちによるレバノン系キリスト教徒への迫害です。この迫害はジハードという宗教的に正統化された戦いに転じていき、これにより何千というキリスト教徒が殺害されたといいます。この時まだ10才だった彼女は家屋をはじめ全てを失いました。そして家族と共にその後7年間のシェルター暮らしを強いられたのです。終いにそのシェルターもムスリム部隊により1982年に破壊され、この時に(抵抗した)彼女の母が負傷しました。しかし母はその後イスラエル病院へ搬送され、ユダヤ人の手当を受けました。彼女はこれがきっかけでユダヤ人への印象が全く反対に変わったと証言しています。

ガブリエル氏は家族以外の環境で、お互いの人権を尊重したり、思いやる関係が存在する等ということを知りませんでした。しかしユダヤ人病院での負傷したレバノン人達に対するケアを見て驚き、ユダヤ人の中にもそれが存在することを知りました。もし、治療を施す側と受ける側との立場が逆転していたら、——ガブリエル氏は語ります——レバノン病院では負傷したユダヤ人は施しを受けられないばかりか、暴行を受けて外に放り出されるでしょう。少女時代のこの経験を通して、彼女は反ユダヤ主義と闘う現在の活動家へと転身していきました。

彼女の中東情勢へのコメント:(6月25日のエルサレム・ポスト紙とのインタビューにて)中東に和平を築くには、イスラエルは周辺アラブ諸国に妥協してはだめ。”強いイスラエル”をもっと全面に出すべきです。‥‥イスラエルにパレスチナ人国家を認めさせ、二国家共存を受け入れさせてもなんの解決にもならない。まずはパレスチナ人の[子供たちが使う」教科書からイスラエルへの“ヘイト[=嫌悪]教育”を取り除き、イスラエルを国家として認めさせるのが先決だわ。(米大統領に対しての質問には)オバマ大統領がイスラム世界に譲歩しようとやっきになっているけど、あれはむしろイスラエルを苦しめていくだけよ。
参考[エルサレム・ポスト紙:6月25日付け:リポーターはDEENA YELLIN

祈り)彼女へは反対意見やイスラム教側からの脅迫もあるようなので、こうした活動家の発言の自由が守られますように。
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